皆様こんにちは、茅場町子です。
今回は服作りにおいて「なぜ最初にあきらめてしまう人が多いのか?」
という部分についてお話をします。
また、別に挫折しませんという方向けにも
「最近やる気ないな~」って時にこう考えてみましょうって話もします。
そもそもなぜ挫折してしまうのか?
結論言うと「出来上がりのイメージが無いから」です。
はあ?!そんなこと?!とお思いでしょう…
言い換えると「ゴールを考える」「成功するイメージをする」など
アスリートの方々がよくやっている手法に近いです。
そもそも論、何故私たちって、挑戦するときに挫折をしてしまうのか…
それは、未来のイメージが無いからです。
成功のイメージも、失敗のイメージも、どちらもなく
とてもとても遠くに行かなきゃいけない、未知の大陸への旅行に感じてしまうのです。
でも、当然だと思います。
私は洋裁に関しての技術はありますが、ピアノは全く弾けません。
ピアノが弾けるところまで行くイメージは全く湧かないです。
でも、みなさんも行ったことあるところに行くイメージは、きっと持てますよね。
実は生き物にとって一番の恐怖は共通していて、どの種族も「知らない物が一番の脅威」です。
わからないけど、行ったことないからイメージが沸かない。
イメージが沸かないから怖いままになる、ということです。
洋裁のイメージについて
洋裁は工程も多く、その大半が地味な積み重ねの上に成り立つ作業です。
初めて挑戦するときはとても高いハードルに感じるでしょう。
でも、実際は綿密な計算の上に作られたパターンを用いて、正しく組み立てていけば必ず出来上がります。
洋裁とは数学の証明のようなもので、定義と命題に基づいて少しずつ簡単な計算を重ねていけば、着られるものが出来上がるのです。
ですが、私も洋裁を学ぶまで(独学でやっているとき)は「とても難しいもの」というイメージが強かったです。
当時の私のように「皆目見当もつかない難しいジャンル」と思われている方も多いように感じています。
悪いイメージを飛ばして良いイメージをインプットする
ですが、洋裁が達成できた時の喜びをイメージしてみると、どうでしょうか?
大人になってからはなかなか得られない、とんでもない達成感が得られます。
(この達成感と言ったらなんともいえません。私はこの達成感のために洋裁をしていると言っても過言ではないです。)
では、今度は服が出来上がったときの「個人的に思うプラスのイメージ」を5つ挙げましょう!
例えば、これを着てお茶に出かける、一人であそこに出かけてみる
次の旅行に着ていく、写真を撮ってSNSにアップする
家族LINEに送ってみる、今の手持ちのあの洋服と合わせてみる…等
きっとたくさん思い浮かぶと思います。
(思い浮かばないときはやらないほうがいいです。今はその時じゃないです)
例えて言うなら、ダイエットするときの「痩せたらこの水着を着る!」みたいな感じです。
思いついたら作業するときに目につくところに紙に書いて貼っておきましょう。
これだけやっとけばあとはこの文章が、洋裁をする際のガソリンになってくれます。
これは服作りだけではない話ですが、ゴールってめちゃくちゃ大事です。
そして、初めてやることのゴールってとても想像がしにくいです。
(ここが先述の「知らないものが脅威」繋がります)
だからそれまでの工程がすごく難しいものに思えてきます。
難しいと思うのは、知らないだけです。
世の中なんて知らない方のことが多いし、なんなら知らないことが圧倒的に多いまま私たちはこの命を終えます。
じゃあ、興味があることを怖がったり遠回しにしていくことはもったいないと思いませんか?
物理的な障害をパスしていく
ゴールで楽しみを作ったら、今度は
「どんなものを作り上げるためにどんな作業をするのか?」とイメージする作業に移ります。
出来上がりの形をよく観察して、パターンの図を見ながら
どことどこを先にくっつけて、どうやって組み立てていくのか
考えながら作り方を読んでいきます。
そうすると、結構「だから先にここを縫ってたのか~!」とか理解できる部分が出てきます。
女の人って脳の作り的に立体の想像が苦手なんだそうです。
(だから地図の読み取りが苦手なのは女性のほうが男性と比べて多いそうです)
そのため、この工程をイメージする部分は大変に思われる方も多いと思いますが
これをしておくことで、この先作業に進んだときの楽さがぐっと変わります。
実際に私が行っている、やりやすい方法について紹介
私も脳の容量が6Gくらいしかないので
これから紹介する作業を毎回行ってから作ります。
自分でパターンを作ったときは作り方も自分で考えなきゃいけないので
そのたびに文章に起こして難しいところは図も書きます。
タブレットの類を持っている方は
タブレットで本や作り方の写真をとって
その写真をタブレット内にて手書きで作り方の補足や
今理解できたけどいざ作るときに忘れてしまいそうなこととかを
書き足しておくといいと思います。
あとは、タブレットは本と違って立てて置きやすいと思うので
本を見ながらやるよりもやりやすいと思います。
因みに私はこんな感じで普段作業をしています。
また、自分で作ったパターンの時は、作り方を紙に書いて
工程が終わるたびにマーカーや色鉛筆を引いています。
私の作業風景はこんな感じ。
まとめ
とりあえずここで伝えたいのは
という作業が大事という事です。
服を作るときに大事なのはまじで「マインド」です
正直技術って後からどうにでもなるし
作るの嫌だ!ってなったらそこで終わりなんです。
でも、絵や運動と違ってセンスも必要ないし
先もお伝えしたとおり、計算と順序通りにつくれば、だれでも作り上げることができます。
そういう意味では本当に「優しい趣味」だと私は思っています。
少しでも洋裁が嫌になってしまった人や、あきらめかけていた人の支えになったらと思います。
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